「きみのいのち ぼくの時間」を通して

  • 2018.06.16 Saturday
  • 17:19

創立記念式典の一環として毎年お呼びいただいている兵庫県姫路市にある入江病院で、今年で9回目となるミュージカル公演を行わせていただきました。今年はできたてほやほやの新作「きみのいのち ぼくの時間」を上演しました。病院で「命」という重いテーマを上演することは、私達にとって不安いっぱいでもありました。病院には様々な状況の患者さんが入院しています。命の終わりを気づかされた人にとって、この作品はどのように映るのだろうか。最愛の人と別れを目の前にした人はどのように思うのだろうか。

私は普段は病院で乳腺外科医の仕事をしています。私の患者さんのほとんどが乳がんの患者さんです。乳癌は治療の進歩によりステージIであれば10年生存率90%を超える程の治る可能性のある「がん」になってきました。しかし、再発をしたり残念ながら治ることができない患者さんもいます。職業柄、私は多くの別れの場面に関わってきました。別れはつらいです。でも避けることはできません。どんなにがんばっても、救うことができない命はあり、いつかその時はやってきます。そんなとき、私達には何もできませんが、逝く人、残される人、どちらにも悲しい思いだけで最期を迎えてほしくないと思っています。

この作品を通して、命の終わりは悲しみだけではない。それまでの時間を大切に生きること。逝く人だけでなく、残される人にもあたたかい気持ちになってもらいたいと思っています。
私が好きなカエル君のラストのセリフ「みんなの時間が僕のなかに生き続けるんですよね」
きっと病院でも意味のある上演になると信じて、この作品を育てていきたいと思っています。

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びっきー 6期生
乳腺外科を専門とする外科医です
週に1回、訪問診療をしています
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